超巨大ウツボに騒然!

体長263㌢、重さ37・44㌔の超巨大オナガウツボを釣り上げて喜ぶ重武さん親子(提供写真

なんと2・63㍍、37・44㌔
重武さん、瀬戸内町久根津海岸で格闘
世界記録申請へ

 奄美市住用町城在住の重武辰彦さん(44)は3日、瀬戸内町久根津の海岸で超巨大ウツボを釣り上げた。その体長なんと2・63㍍、重さは37・44㌔。NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)によると、世界記録を体長、重さともに上回っているという。重武さんがSNSで報告すると驚きの事実にコメントが殺到。明るい話題にネットは騒然となった。

 重武さんは、釣り歴約40年のベテラン。週の半分近くを釣りに費やす〝釣りキチ〟だ。この日はチヌを狙って息子と同海岸の浜から、投げて魚を待つ「ぶっこみ釣り」でチャレンジ。その瞬間は静かに訪れた。

 午前11時ごろ、糸が張り詰めたまま動きが止まった。「根掛かりした」と思った重武さんは糸を手繰りはじめると、なぜかゆっくり動く。が、その瞬間、竿先はすさまじい勢いで右往左往。手応えから「大物だ」と感じ、慎重にリールを巻き始めた。

 20分ほど格闘の末、水面に顔を出したのは目を疑う大きさのウツボ。世界記録ではないかとの話を耳にした重武さんは自身のSNSで報告。すると「やばい」「なんですかこれ!」「すごすぎる」など、コメント欄には書き込みが相次ぐ騒ぎとなった。

 仕留めた仕掛けは、ハリスがナイロン12号、道糸がPE3号。ハリス1号につき300㌘といわれる中、上げた釣果はこの重さ。重武さんは「子どもの前でいい格好ができてよかった」と満足そうに話した。

 JGFAによると、これまでの記録は日本、世界ともに体長113・4㌢、重さ5・05㌔。申請を受けて審査を行い、正式に認められれば記録更新となる。重武さんは「ウツボは何匹も釣ってきたがこんなのは見たこともなかった。記録に申請したい」と話した。