沖永良部で墓正月

墓前で一重一瓶を囲む一族=知名町田皆=

先祖と新年祝う
一重一瓶囲む姿

 【沖永良部】先祖とともに新年を祝う伝統行事「墓正月」が16日、島内の各集落であった。知名町田皆では墓前に一族がそろい、一重一瓶を囲む姿が見られた。

 年の暮れに各家庭に迎えた祖先の霊を墓へ送る行事。現在は、簡素化されて合同で行う集落もある。

 田皆の共同墓地には午前中から人が集まったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、宴の時間を短くする家族もいた。

 松岡正徳さん(64)は「新型コロナで大変な時期だが、子や孫と一緒に墓正月ができてうれしい」と話した。