奄美署、ハブ対策講習会

緊張しながらも、ハブに触れる新人警官たち

地域住民ハブから守ります
配属警察官 対処法など学ぶ

奄美署は30日、市民からのハブ捕獲依頼の通報に備えた「ハブ対策講習会」を、奄美市名瀬の奄美観光ハブセンターで実施した。3月に奄美に配属された15人の警察官が参加し、ハブの安全な対処法などを学んだ。

参加者は、ハブの生態に関する映像を視聴。同センター従業員の本山栄隆さん(62)から、安全な対処法や、ハブ以外の蛇との見分け方、かまれた際の応急処置ついて講習を受けた。

その後、実際のハブが登場。新人署員を代表して、鹿屋署から奄美署の四谷交番に配属された中野彰宣警部補(30)が棒で力強くたたき気絶させた。登場したハブは体長約130㌢、重さ約700㌘で、ハブとしては中程度の大きさ。参加者全員が気絶したハブを、恐る恐る触る場面も見られた。

中野さんは「幼少期に奄美に住んでいたことはあるが、ハブを見たのは初めて。棒でたたいたが、いつまた動き出すか不安だった。通報を受けたら、地域住民に不安を与えないように自信を持って捕獲したい」と感想と意気込みを語った。

同署によると、昨年通報を受け、実際にハブを確認した事例が13件あった。パトカーにはハブ捕獲用具一式が準備されている。講習を受けた警官の今後の活躍が期待されそう。