華やかに「ひな祭りライブ」

シマ唄の成り立ちを解説する「きゃらなーちゃ」


「よいすら節」などを熱唱する、ひめまり


オリジナル「南ぬ風」などを歌い上げる、牧岡奈美さん


ライブを大成功に終え、笑顔の出演者たち。最後は全員で「大島エレジー」を披露した

奄美唄者の唄で笑顔の花

 【東京】横浜にあるライブハウス「横浜O‐SITE」で3日、奄美の唄者たちが集結して「奄美系女子ひな祭りライブ」が華やかに開催された。島の女性たちが演出した春らんまんのライブ。駆け付けた約100人の観客は、笑顔の花を咲かせていた。

 ひな祭りの日にステージを飾ったのは、祖父母が奄美大島出身の小幡美紀さんと両親が奄美大島出身の池田麗奈さんによるユニット「きゃらなーちゃ」。共に奄美大島出身で小学校からのコンビ、住姫乃さん、平田まりなさんの「ひめまり」。そして、喜界島出身の牧岡奈美さん。さらに、トカラ列島の宝島出身の牧口優花さんだ。

 奄美に縁の深い唄者たちだけに、艶やかな大島紬があちこちに。またこの日の出演者を、奄美2世の平田愛海さんの鮮やかな「つまみ細工」のアクセサリーが引き立てた。それぞれが髪飾りやイヤリングを付けて、自らの舞台を彩った。

 全員そろったさまは、まさに百花繚乱。オリジナルやシマ唄を披露して、大きな声援を浴びていた。歌い手と観客は一体となって、優しい空気が漂っていた。

 「ひめまりと(牧岡)奈美ちゃんのコラボなんて、めったにない」と興奮してスマートフォンに収める男性も。イベントを企画した奄美2世の林法義さんは「シマ唄と島系アーティストを最高の環境で聴きたい、聴かせたい、唄わせたいの全てがかなってよかった」と満足そうに振り返っていた。