龍郷町子ども博物学士講座

子どもたちも積極的にモチつきに参加

完成した「ウァンフィネヤセ(豚骨野菜)」(左)と「年取りもち」

早くも正月料理に挑戦
ツバシャや塩豚など食材利用

龍郷町教育委員会は28日、同町大勝小学校で第5回子ども博物学士講座「親子で作ろうシマヌジュウリ」を開催した。正月料理をテーマに親子36人が参加。ツバシャ(フキの茎)や塩豚など島の食材を利用した郷土料理作りにチャレンジした。

同町では身近にある自然環境やシマの伝統、歴史などに対して、地元の先生や専門家が子どもたちに教える子ども博物学士講座を実施。今回は「シマヌジュウリ」をテーマに奄美郷土研究会の泉和子さんが「ウァンフィネヤセ(豚骨野菜)」と「年取りもち」の2品を調理した。

ウァンフィネヤセは塩豚やツバシャ、ダイコンなどが入った年越しには欠かせない伝統料理。長く切ったツバシャは「末永く」、丸く切ったダイコンは「一家円満」などさまざまな願いが込められているという。参加した子どもたちは保護者や泉さんの指導を受けながら、包丁などを上手に使って調理に取り組んだ。

また、この日はちょっと早めのモチつきも。つくことでもち米がだんだんと変化する様子に、子どもたちからは「本当にモチみたいになってきた」と驚きの声も。積極的に杵=きね=を構えてモチつきに参加する姿が見られた。

完成した料理はその場で試食。龍造寺那波さん(大勝小4年)は「料理はすごくおいしい。嫌いなものもないので全部食べられる。作る時は火を強めたり、弱めたりするのが難しかった」と話した。