高卒ルーキー1年目研修

「2015年度高卒ルーキ1年目研修会」があった(2日、AiAiひろば)

ストレス対応も学ぶ

今春高校を卒業した新社会人を対象に「2015年度高卒ルーキー1年目研修会」が2日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。市内9事業所から11人が参加し、Uターン者による講話のほか、接遇やビジネスマナー、生活で生じるストレスへの対応など、メンタルヘルスについて学んだ。

同研修は、高卒ルーキー雇用奨励補助事業の一環で、基本的な心構えなどを学習し、職場での適応性の向上などを目指すことが目的で今回3回目。

NPO法人ディ!理事長の麓憲吾氏が講師を務め「島に錨(アンカー)を下ろそうディ!」と題し講話。麓さんは、ライブハウスの開業、ラジオ局の開局など自分が中心となり携わってきたことなどに触れながら、アイデンティティに関する様々な葛藤などを乗り越え感じた、地元で働くことの意義などを語った。

島内、関東で仕掛けた大型音楽イベントのエピソードのほか、島で働きながらライブ活動を続け、ここからデビューを果たしたユニット、地元に残り活動してきた唄者が、世界各地で公演してきたことなどを紹介し、「島にいながらでも、やれることの可能性は広がってきている。自分たちの持つ個性に誇りをもってほしい」などと語り、「島で働くということで、自身の役割を考えてほしい。みなさんにも素晴らしい物語が待っている。一緒にがんばっていきましょう」と呼びかけた。

メンタルヘルスに関する研修では、市総務課・保健師の俵淳子さんが講師となった。

ストレスから生じる体の不調から、自殺などにつながる危険性について触れ、「生活していく上で人は誰でもストレスを感じる。自身の性格の特徴を捉え、早めに気づき、上司や友達、家族などに相談することが大切」、「運動したり、音楽を聞くなど『静』と『動』の趣味を持つことで、精神的ストレスの解消につながる」など対処法についてアドバイスした。

そのほか、基礎的なビジネスマナーに関する研修も行われた。