年末年始特別警戒運動スタート

自身にできる年末年始の安全を大きな声で誓った名瀬聖母幼稚園の園児たち

奄美署出発式
官民一体で防止誓う

 
年末年始の特別警戒運動が10日、県内で一斉に始まり、奄美群島でも各地で出発式が行われた。年末年始に増加傾向にある事件や事故を、関係機関や官民一体となって防止していくことを誓い合った。

年末年始に向けて、県警が掲げるのは交通事故防止。薄暮時の交通事故防止を呼びかけるほか、飲酒運転の根絶、後部座席のシートベルト徹底なども呼びかける。また、奄美海上保安部は各船舶の安全航行に向けた安全点検の再確認などを実施。大島地区消防組合も火災防止に向け、定期的な巡回で、火災予防に力を入れるとしている。

奄美市の名瀬総合運動公園の屋内練習場で行われた出発式では関係機関の代表者のほか、奄美署管内の行政機関、青パト隊や市民団体など28団体、約200人が参加した。

出発式では、今年1年で事故や火災などの犠牲者に黙とうを捧げると、各機関を代表して、奄美署の榊伸一郎署長があいさつ。前日飲食店街の路上で、飲酒状態で寝ていた6人を保護したことに触れ、「路上で寝込むことは凍死や交通事故、財布の窃盗など事件のもと」と話し、発見後、即座に110通報するよう呼びかけた。

その後、式典では奄美大島道の島太鼓メンバーによる演奏が披露され、警戒への機運を盛り上げると、名瀬聖母幼稚園の園児達が、榊署長らに「火遊びはしません」、「友達と仲良くする」、「知らない人にはついていかない」と誓いを立てた。

同運動は来月10日まで行われる。