高齢者組織など学校応援団の協力で30年以上続く年末恒例「もちつき大会」=12日、徳之島町亀徳小
師走の空に「ユイのきね音」ひびく
学校応援団の住民協力
【徳之島】徳之島町立亀徳小学校(若松新一郎校長、146人)と同付属幼稚園(40人)合同の「もちつき大会」が12日午前、同小校庭であった。小春日和の師走の空の下、学校応援団の住民たちと、「よいしょ」の掛け声とともに〝ユイのきね音〟を響かせた。
亀徳高齢者クラブ(現会長・実吉悟さん)や地域女性会、青年団など学校応援団の協力で、30年以上続く年末恒例の学校行事。昨年末までは平日の学校行事だったが、今年は土曜授業再開日(第2土曜日)を活用、保護者たちの参加も増えた。
校庭では高齢者たちが用意した薪=まき=や大なべを使って計40㌔のもち米を蒸した。〝昔取ったきね柄〟で子どもたちに手本を示し、石うす4基で餅つきがスタート。時折、うすの縁をつく鈍い音と黄色い歓声が交錯。それぞれにつきあがった餅は母親たちがだんごにこねあげ、児童たちは昼食会を兼ねた試食会で舌鼓をうった。
児童の加藤緋菜=ひな=さん(5年生)は「もちつきは楽しく、おもちを食べるのも楽しみ。地域のみなさんには運動会や持久走大会など行事でもお世話になっています」。4月に赴任した若松校長は「公営住宅が多い点もあるが、亀徳小全児童数は10年前に比べて逆に約40人も増えている。校区民の皆さんには、助け合いのユイの心で、各種学校行事に段取り良くご協力をいただき感謝します」と話していた。