住用で全九州高校相撲新人選手権

奄美出身選手9人がエントリーした全九州高校相撲新人選手権、個人戦無差別級トーナメント4回戦、榮(左)が上手投げで渡を下した

団体、文徳3年ぶり優勝
大庭(東城中卒)大将で出場 無差別級、磯(樟南)榮(鹿商)8強

第12回全九州高校相撲新人選手権大会(九州相撲連盟主催)が13日、奄美市住用町の奄美体験交流館相撲場であった。団体戦は大庭廉太朗(東城中卒)が所属する熊本県の文徳が3年ぶり6度目の優勝。奄美出身者で構成された樟南は3位入賞した。個人戦無差別級では、大庭が3位入賞を果たしたほか、樟南の磯晃城(古仁屋中卒)と鹿児島商の榮順平(赤木名中卒)が8強入りした。

団体戦は九州各県の地区大会上位2チーム全15チームが、予選3回戦を実施後に上位8チームによるトーナメント戦で争った。県からは樟南、鹿児島商が出場。8強に残った樟南は先鋒・渡雄大(住用中卒)、中堅・磯晃城(古仁屋中卒)、牧園慶悟(北中卒)で臨み、トーナメント初戦で沖縄県の北部農林に勝利。準決勝は文徳と対戦したが3選手とも敗れ、2連覇はならなかった。個人戦は無差別級、80㌔未満級、80㌔以上100㌔未満級で覇を競った。

団体戦、先鋒をつとめた主将の渡は「予選は3人とも落ち着いた相撲が取れていたが、決勝トーナメントに入り、自分が先陣を切れなかったのが大きかった。来年3月の全国大会に向けて、もっと体を大きくして、団体戦8強を目指す」と力を込めた。

また、個人戦無差別級で8強入りした磯は「もっとスピードを上げ、力も付けて来年雪辱を果たしたい」と意気込んでいた。

大会には団体・個人戦合わせ、奄美出身者9人がエントリー。出身選手の取組に会場からは大きな声援が送られた。

大会結果は次の通り。

【団体戦】〈予選〉①希望が丘(福岡)3勝9点②文徳(熊本)3勝9点③樟南3勝8点④日田林工(大分)3勝7点⑤中津東(同)2勝7点⑥北部農林(沖縄)2勝6点⑦鵬翔(宮崎)2勝6点⑧中部農林(沖縄)2勝4点⑩鹿児島商1勝3点
〈8校トーナメント〉▽準々決勝 文徳3―0鵬翔、樟南2―1北部農林▽準決勝 文徳3―0樟南 川上=突き倒し=渡、川副=寄り切り=磯、大庭=引き落とし=牧園

▽決勝 文徳2―1日田林工 川上=突き落とし=梅木、川副=押し出し=佐田、田中=寄り倒し=大庭

【個人】〈無差別級〉▽準々決勝 川上竜虎(文徳)=引き落とし=榮順平(鹿児島商)、大庭廉太郎(文徳)=送り出し=磯晃城(樟南)▽準決勝 川上=引き落とし=大庭
〈80㌔以上100㌔未満級〉▽準々決勝 大庭廉太郎(文徳)=引き落とし=吉永英司(北松農業)▽準決勝 大庭=押し出し=江川誠也(希望が丘)

▽決勝 川副圭太(文徳)=押し出し=大庭