奄美市、ファミサポ事業開始

18日、奄美市でファミリー・サポート・センター事業がスタート。名瀬幸町に事務所も開設された

子育て世代の支援充実へ
名瀬幸町にセンター開所

子育て支援の充実に取り組む奄美市で18日から、「ファミリー・サポート・センター事業」が開始された。育児支援を受けたい人と行いたい人が、地域で助け合いながら子育てをする会員組織で有償のボランティア。同日はセンターの開所式が名瀬幸町の同事務所であり、出席した関係者が事業開始を祝った。同事業の導入は奄美では徳之島町、和泊町に続き3例目で、奄美大島では初。

同事業は生後2カ月から小学生までの子どもがいる子育て中の労働者や主婦らを会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する人と、サポートしたい人との相互援助活動に関する連絡・調整を行うもの。市の委託を受けてNPO法人うなりネット(大恵満智子理事長)が運営する。

援助活動の内容は①保育所等までの送迎②保育所や放課後児童クラブ終了後の子どもの預かり③保護者の外出や病気の際の子どもの預かり④産前産後の会員に対し育児等の援助⑤その他。あくまで一時、預かり。子どもの宿泊を伴う援助活動は行わないという。

預かり場所は原則としてサポート会員か、利用会員の自宅となるが、開所時間(祝祭日除く月~土曜日午前8時~午後7時)であればセンターを預かり場所として利用することもできる。

利用者負担金の区分は基準額(月~金曜日の午前7時~午後7時)1時間あたり600円。それ以外では700円。利用会員がサポート会員に対し支払う。サポート会員は心身ともに健康で育児支援に意欲のある20歳以上の人。センターが実施する講習を受講する必要がある。

同日の開所式では関係者あいさつや除幕式を実施。大恵理事長は「これからファミリー・サポート・センターを盛り上げていきたい。一人一人が声をかけてたくさんのサポート会員、利用会員が増えていけば」と期待。

朝山毅市長(代読)は「近年は少子化や核家族化が進行し、子どもや子育てを取り巻く環境が大きく変化している。子どもを産み育てる環境づくりや多様なライフスタイルに対応する子育て世代への支援が求められており、センター開所は市の子育て環境のさらなる充実につながる」などとあいさつした。

センターでは今年度、主に利用会員とサポート会員双方の増強に力を入れる方針。登録希望は同センター(℡0997―69―3710)まで。