宇検と瀬戸内町で計2匹

ミカンコミバエ誘殺状況
「緊急性はない」

農林水産省植物防疫所は22日、奄美群島におけるミカンコミバエ種群の誘殺状況(12月21日現在)を発表した。最新の12月15日~21日までの1週間で、緊急防除区域の奄美大島(加計呂麻・請・与路島含む)から、宇検村と瀬戸内町で計2匹の誘殺を確認。農水省では「緊急性はない」とし、今後もテックス板などでの防除を続けるとしている。

宇検村では11月17~23日の4匹以来4週間ぶり、瀬戸内町では12月1日~7日の1匹以来2週間ぶりの誘殺となった。緊急防除区域外の喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島は3週連続で誘殺ゼロだった。

農水省植物防疫課の島田和彦課長は「宇検村と瀬戸内町という離れた地域で見つかっていることから、新たな発生とは思っていない。気温が下がり、動きが鈍くなる時期なので、これまで誘殺されなかったものが掛かったのでは」と説明。一方で、日中の奄美地方の気候から「今後も、暖かい状態が続くと増える可能性はあるので、誘殺が増加した場合は改めて対策していく」と語った。