第二種電気工事士に24人合格

第二種電気工事士の資格試験に合格した奄美高校機械電気科の生徒たち

奄美高校機械電気科
3年生、全員資格取得達成

国家資格の第二種電気工事士の2015年度上期資格試験の結果がこのほど発表され、奄美市名瀬の奄美高校(満丸浩校長)の機械電気科2・3年生24人(うち、3年生2人)が実技試験を合格し、資格を取得した。今回で同科電気コースの3年生は全員が同資格を取得。卒業前にクラス全員が資格を取得したのは、同校が「奄美高校」と改称して以来初めてという。

同試験は6月に筆記試験、7月に実技試験を実施。全国では筆記試験は7万9004人が受験し、4万9342が合格(合格率62・5%)実技試験には6万650人が受験し、4万3547人(同71・8%)が合格した。同校からは同科の2・3年生27人が受験。筆記試験は全員が合格を果たしたという。

3年生で受験した電気コースの福山竜生君(18)は「クラス全員で合格になりたい」という思いで、勉強を開始。学校が設けた試験対策に加え、自宅などでも約2時間半を試験勉強に費やした。無事、合格が告げられると、クラスメイトが胴上げで祝福。「クラスの支えがあって合格できた。合格できてうれしい」と喜びを語った。

2年生の西修斗君(16)は「筆記が最初は難しいと感じたが、クラス全体で集中の雰囲気を作っていたので取り組みやすかった」と感想。西君はすでに第一種電気工事士の試験も受験しており、「電気に携わる仕事がしたい。取得した資格を将来に生かしたい」と話した。

2年生の授業を受け持った関下友幸教諭は「奄高の子どもたちの勉強に向ける意欲の高さは素晴らしいと感じる。将来、取得した資格で生活していけるように、努力を続けてほしい」と話した。