ミカンコミバエ対応決意新た

奄美市役所の仕事納め式

奄美市仕事納め「一日も早い収束に努力」

奄美群島内の官公庁や多くの事業所は28日、仕事納めを迎えた。官公庁職員は仕事納め式に臨むなどし、国民文化祭などさまざまな出来事があった今年を振り返ると同時に、果実や果菜類の害虫・ミカンコミバエへの対応についても決意を新たにした。群島内公官庁の仕事始めは1月4日から。

奄美市役所では午後3時から、職員ら約150人が参加して仕事納め式が行われた。式は住用、笠利の両総合支所と中継で結ばれ、朝山毅市長があいさつ。朝山市長は今年、市内に鹿児島大学国際島嶼教育研究センターの奄美分室や、外国人が通う日本語学校ができたことを紹介。県内各地が舞台となり、奄美でもイベントが行われた国民文化祭にも触れ、「奄美の島唄、八月踊りなど伝統文化を全国にPRすることができ、全国の皆さんと連携し、信頼、友情を育むことができた。来島した皆さんに奄美の自然にも触れていただき、貴重な経験をさせていただいた一年だった」と振り返った。

ミカンコミバエの問題についても触れ、「(市の)担当、関係者にとっては唐突なことで短期間の中で大変な苦労をされたかと思う。国、県、地元自治体においても緊密な連携の下、一日も早い収束に努めているところ」と述べた。式に先立っては勤続25年表彰(対象11人)もあった。

職員の30代男性は「今の課に入って3年目になり、効率よく仕事ができるようになったと思う。職場の中心的存在になれるように頑張りたい」と語っていた。

この日、大島支庁では、伊藤祐一郎知事から仕事納めにあたってのメールが全職員に送られた。伊藤知事はメールに、口永良部島での爆発的噴火や国文祭、サッカー・鹿児島ユナイテッドFCのJ3昇格など今年の県内の出来事、新年への思いや職員への労いの言葉を綴った。