「紬の日のつどい」

オープニングで見事な演奏を披露した奄美高校郷土芸能部

商店街などを練り歩いた「大島紬大行進」

ステージイベントなどにぎわう
大島紬は島の宝 約200人による「大島紬大行進」も

「紬の日」の5日、奄美市名瀬のAiAiひろばでは第38回「紬の日のつどい」(紬の日実行委員会など主催)があった。島唄や2016紬美人お披露目式などステージ発表や、大島紬着用者による「大島紬大行進」など様々なイベントを実施。大島紬ファンや成人式を終えた新成人など、同ひろばを中心に多くの人でにぎわった。

「紬の日」は旧名瀬市時代の1978年に制定。奄美の基幹産業である本場奄美大島紬への認識を深めるとともに、大島紬の振興による豊かな街づくりの推進、全市民がこぞって紬を着用することで、その良さを再認識することを目的に毎年1月5日に「紬の日のつどい」を開催している。

本場奄美大島紬協同組合の生産反数は1972年をピークに年々減少傾向にある。イベントでは同組合の山田伸一郎理事長は「大島紬は奄美の基幹産業。各種イベントを準備しているので、着物文化に力を注ぎ、大島紬を身近に感じてもらえるような取り組みをしていきたい」とあいさつした。

イベントでは奄美高校郷土芸能部がオープニングを飾り、島唄や紬ファッションショーなど様々なステージイベントを実施。ステージ以外でも、呈茶のサービスや紬小物・反物の販売、記念写真サービス、紬着用者限定のお楽しみ抽選会なども。また、2016年紬美人に選ばれた原永由美さん、碩桃子さん、石岡真夏さんのお披露目式も行われた。

朝山毅市長は「大島紬は島の宝。一年を通して紬着用者を増やし、紬の香る街づくりを推進したい」と語り、約200人の大島紬着用者とともに、AiAiひろばを出発し、商店街を練り歩く「大島紬大行進」で大島紬の魅力をPR。最後は八月踊りや六調でにぎやかに締めくくった。