瀬滝こども見守り隊

安全安心な地域づくりを決意した「瀬滝こども見守り隊」の青パト出発式=7日、天城町

「地域の安心安全を」
一挙15人 青パト出発式 天城町

 【徳之島】昨年9月に天城町内3団体目の自主防犯組織として発足した「瀬滝こども見守り隊」(中野伊三男隊長)待望の青色パトロール隊出発式が7日夕、瀬滝地区構造改善センターであった。県警から1団体の一挙15人(台)もの青パト証明書や同実施者証など交付は異例。子どもをはじめ地域の「安心安全」の確保を決意し、啓発パレードでもアピールした。

 県警の地域警察再編整備計画では、徳之島署の天城町「瀬滝駐在所」も今年度末で廃止、平土野駐在所に統合される。瀬滝集落では身近な駐在所がなくなることに危機感を募らせ、院田吉雄区長や警察ОBなど住民有志が中心になって昨年9月12日、同自主防犯組織を発足。同署を通じ、青パト証明書などを申請していた。

 出発式では、宇都昌平署長が見守り隊員1人1人に青パト証明書などを伝達。警視庁ОBでもある中野隊長(62)はあいさつで「子どもたちの交通事故防止に通学路の安全確認や運転者への注意喚起、住民の防犯意識の向上などに努め、地域の安心安全に役立ちたい。各種行事にも積極的に参加したい」と表明。大久幸助町長も「人口減をくい止めるには、子どもたちを大事に見守って育て定着させることも大事」と期待を寄せた。

 宇都署長も「地域の安全対策は警察の活動だけでは十分でない部分も。駐在所が3月で無くなることを真しに考えていただき、昨年9月、いち早く見守り隊を発足。青パト活動は機動力も活動範囲も広く地域の安心安全につながる。全面的にバックアップしたい」と話した。

 同見守り隊では8日から毎日午前・午後の2回、瀬滝―大津川両集落を輪番制でパトロールしていく。