招待された敬老者に子どもたちが歌を歌った「阿木名集落敬老会」
8日は旧正月(旧暦の1月1日)。それを前に瀬戸内町3集落(阿木名、勝浦、節子)は7日、集落公民館で2016年敬老会を開いた。各会場は、和やかな雰囲気のなか、祝唄や祝舞、児童たちのステージ披露などで招待したお年寄りを楽しませ、今後の長寿と健康を願った。
各集落関係者によると、これまでは旧正月当日の開催。遠方の親族や関係者の参加を促すため、今回から当日に近い日曜日の開催で一致したという。
旧正月とお年寄りを祝う伝統行事を1916(大正5)年から続けている阿木名集落(元山敏和区長、360世帯720人)は100回目の開催。それを記念して、集落内外から参加があり、会場の同町中央公民館阿木名分館を埋め尽くした。
集落の敬老者は同日現在、80人(男33人女47人)。集落外の対象者を合わせると100人を超える。敬老者を前に、来賓の鎌田愛人町長は「戦前、戦後と地域の発展に尽くした功績に敬意を表したい」と祝辞。元山区長は「青年団が主体となり、行事運営する伝統がいまも受け継がれ大変心強い。記念の節目を祝うとともに、今後の行事継続を願う」とあいさつした。
余興では、子ども会約50人がカサリンチュの「タイムカプセル」を歌ったほか、祝歌、祝舞を披露。阿木名保育所園児によるダンスに場内は沸き、お年寄りたちは目を細めて拍手。最後は全員で六調を踊り、幕を閉じた。
節子集落(盛茂喜区長、約70世帯110人)は今回で96回目の開催。75歳を迎えた初敬老対象者に祝金を贈呈し、阿木名小3年・長濱康太君が「いつまでも長生きしてください」と語ると、出席した敬老者は笑みを見せうなづいた。
勝浦集落(池田恵美子区長)でも、敬老者を祝おうと朝から多くの人出があった。