県下一周(第3日)

大島、日間9位
総合は11位に後退

 【鹿児島】第63回県下一周市郡対抗駅伝大会第3日は15日、野田支所から日当山まで11区間122・6㌔で競われた。大島は6時間47分8秒で日間9位だった。

 2区で11位と出遅れた大島だったが、4区・神田(名瀬港運)、5区・南(鹿児島城西高)が区間4位の走りで盛り返し、8区の岸田主将(奄美市役所)は区間5位の力走で6位まで順位を戻した。その後、順位は落としたが、3日間で初めて1桁の日間順位を出した。

 3日間の累計は20時間29分26秒。この日、6位と好走した熊毛に29秒差の11位に後退した。第4日は16日、国分南中からリナシティーかのやまでの10区間109・1㌔で競われる。

「流れ」はできている
大島

 大島は、日間9位で今大会初めて1桁順位に滑り込んだ。岸田賢吾主将(奄美市役所)は「流れはできている」と手ごたえをつかんだレースだった。

 今大会は2日目の1区で川口(鹿児島城西高)が区間賞を取るなど、好成績を残す一方で、ブレーキになるところもあって、好不調区間の波が大きい。「初出場の選手がうまく力を出し切れないでいる」と岸田主将は分析する。

 だが、そこからカバーし、盛り返す走りができつつある。この日も、序盤11位と出遅れたが、4区・神田、5区・南と主力選手が盛り返し、岸田主将で6位まで順位を上げた。一時は総合8位まで上がるほど、粘り強い走りができた。

 累計は11位に後退したが、10位・熊毛とは29秒差しかなく、Cクラスを争う6位・指宿との13分14秒差の間に6チームがひしめく混戦模様だ。「Bクラス入りしてもおかしくない力は持っている」と岸田主将は感じている。レースはあと2日。全選手が1度はレースを経験し、緊張も解けた。チームの雰囲気も良い。「川口、南らエースに頼るのではなく、自分がやるという強い気持ちで走ること」を残り2日間のポイントに挙げていた。
(政純一郎)

 第3日の結果は次の通り。

 【総合】①姶良19時間39分1秒②鹿児島19時間42分26秒③川辺19時間53分41秒④曽於20時間5分50秒⑤出水20時間11分30秒⑥指宿20時間16分12秒⑦川薩20時間16分55秒⑧日置20時間27分52秒⑨肝属20時間28分3秒⑩熊毛20時間28分57秒⑪大島20時間29分26秒⑫伊佐20時間54分33秒

 【日間】①姶良6時間26分4秒②鹿児島6時間30分42秒③川辺6時間37分16秒④曽於6時間38分50秒⑤指宿6時間40分44秒⑥出水6時間43分37秒⑦熊毛6時間45分9秒⑧伊佐6時間46分8秒⑨大島6時間47分8秒⑩川薩6時間47分13秒⑪肝属6時間48分11秒⑫日置6時間48分20秒

 【区間】▽1区(9・8㌔) ①安藤大(川薩)30分56秒②永井(鹿児島)30分59秒③志水(指宿)31分19秒⑦吉(大島)32分9秒▽2区(9・3㌔) ①東(鹿児島)29分1秒②野崎(川薩)29分6秒③永田(川辺)29分9秒⑪武田(大島)30分37秒▽3区(13・2㌔) ①中村高(姶良)38分26秒=区間新=②飛松(曽於)39分5秒=同=③高田(指宿)39分41秒⑨豊藏(大島)41分58秒▽4区(9・9㌔) ①新澤大(川辺)31分55秒②中村ア(姶良)31分59秒③池田(曽於)33分11秒④神田(大島)33分19秒▽5区(12・2㌔) ①大平(姶良)39分1秒②前田(指宿)39分14秒③坂中(熊毛)39分30秒④南(大島)39分40秒▽6区(10・5㌔) ①松野(姶良)34分37秒②洲崎(鹿児島)34分47秒③坂中(曽於)35分8秒⑧中脇(大島)36分19秒▽7区(8・8㌔) ①中村(鹿児島)28分30秒②川添(姶良)29分33秒③松下(曽於)30分11秒⑨重野(大島)31分7秒▽8区(12・1㌔) ①鈴東(鹿児島)37分7秒=区間新=②引地(姶良)37分51秒③轟木(指宿)38分14秒⑤岸田(大島)39分6秒▽9区(11・5㌔) ①永谷(姶良)35分56秒=区間新=②南雲(鹿児島)36分16秒③福迫(指宿)37分3秒⑪瀧田(大島)38分44秒▽10区(10・1㌔) ①宮國(姶良)31分45秒②山内(川辺)32分7秒③岩切(鹿児島)32分47秒⑫萩原(大島)35分49秒▽11区(15・2㌔) ①ギシア(姶良)44分48秒=区間新=②淵之上(川薩)46分43秒③有木(鹿児島)47分14秒⑧森(大島)48分20秒