石川監督率いる常磐大を歓迎

8年連続で徳之島キャンプ入りした常磐大学硬式野球部(第1陣)と地元関係者=23日、徳之島空港

常磐大野球、石川監督
大学・社会人野球部のキャンプ誘致に貢献する石川清一監督

大学・社会人野球キャンプに貢献
天城町

 【徳之島】常磐大学硬式野球部(石川清一監督)一行82人=茨城県水戸市=が23日、徳之島・天城町にキャンプイン。連続8年目の常連チームだが、「スポーツ愛ランドあまぎ」への大学および社会人野球計4チームの同町キャンプ実現のきっかけをつくった恩人の石川監督(61)が率いる一行を、地元関係者らは感謝を込めて熱烈歓迎した。3月4日まで滞在を予定だ。

 常磐大硬式野球部一行は鹿児島空港経由の2便に分乗して空路徳之島入りした。空港では天城町当局や観光連盟など関係者が横断幕や花束で出迎えた。

 森田弘光副町長は「1年の始まりの大事なキャンプ先に天城町に選んでいただき光栄。1月の大阪国際女子マラソンでは福士加代子選手(ワコール)が本町合宿で優勝した。皆さんもしっかりと練習を積んで欲しい」。また、石川監督には「徳之島・天城町に特段のご配慮をいただいたご縁で東京農業大学、玉川大学、社会人の日本製紙石巻の野球部の皆さんも合宿。お礼を何度言っても言い足りない」とお礼を述べた。

 自ら率いて8年連続キャンプの常磐大のほか、▽東京農大(3年連続2月1―11日、97人)▽玉川大学(2年連続同月12―22日、84人)▽日本製紙石巻(4年連続3月―15日、40人予定)も「石川監督の推薦・人脈によるもの」(町商工水産観光課)だった。ちなみに石川監督は石巻市出身で、日本製紙同の伊藤大造監督は元同じ社会人チーム時代の後輩の間柄でもある。

 石川監督自らの徳之島との接点は交流のあるプロ野球阪神タイガース選手らの同島での合同自主トレーニングや、同球団現スカウトの北村照文氏(今回キャンプにも同行)の勧めがきっかけ。魅力については「まず気候が暖かいこと。寒いと筋肉がこわばってケガをしやすい。球場周辺には(繁華街など)何もなく、野球に没頭できる。それプラス宿舎の食事も良く、ニーズに合わせて作ってくれる。そして、このように歓迎してくれるなど人間としての温かい付き合いがありがたい」とっこり。