中学校で卒業式

自分たちで作詞・作曲した卒業記念ソング「故郷(ふるさと)」を合唱する卒業生

金久中 作詞・作曲した卒業記念ソング合唱
思い出胸に高校生活へ

 県内のほとんどの中学校で15日、卒業式が行われた。奄美でも卒業生が式に臨み、3年間の思い出を胸に刻み、高校生活へ期待を膨らませた。

 奄美市名瀬の金久中学校は体育館の改修工事のため、奄美文化センター(同市名瀬)で第60回卒業式を行った。卒業生は127人(男53人、女74人)。保護者や在校生らが見守る中、担任の教諭が卒業生一人ひとりの名前を呼び、名前を呼ばれた卒業生は向美芳校長から卒業証書を受け取った。

 向校長は式辞で、学校が創立60周年ということのほか、部活動など卒業生が送った学校生活を語り、「自分の夢の実現に向け、大きく羽ばたいてほしい。母校を思い、ふるさと奄美や親を愛する人になって」と呼びかけた。

 在校生を代表して生徒会長の松野伊吹君(2年)が「夢の実現のために金久中で学んだことを礎に活躍してほしい。それぞれ道は違うと思うが、金久中の3年間で皆さんには強い絆があると思う。私たち後輩は先輩たちが築いてきた伝統を受け継いでいく」と送辞。卒業生を代表して重田圭佑君が「さまざまな出来事を通して、仲間たちと一つの目標に向かって力を合わせることの素晴らしさや、お互いを思いやることの大切さを学んだ。進む道はそれぞれ違うがまたいつか語り合えることを願う」と答辞を述べた。

 卒業生の保護者の代表の前田英樹さんが「これまで指導していただいた先生、地域の方のおかげで今日がある。感謝の気持ちを忘れず、目標に向かって頑張って」とエールを送った。

 式後、卒業生たちは自分たちで作詞・作曲をした卒業記念ソング「故郷(ふるさと)」を合唱。学校や奄美への思いを歌い、温かい拍手を浴びた。