大島高校書道部好成績収める

今年度、大会や作品展で好成績を収めた大島高校書道部

経験浅い上位入賞者も
「奄美の子潜在能力高い」

 大島高校(奄美市名瀬)の書道部(22人)は今年度、大会や作品展で好成績を収めた。2015年度読売全国書き初めコンクール(読売新聞主催)での入賞(個人賞)があったほか、成績などを加味されて第40回全国高校総合文化祭(2016年7、8月開催)の県代表に選ばれた部員もいた。昨年同校に赴任してきた池田光麿顧問(56)=日置市出身=は「潜在能力の高い子がたくさんいる。伸び率が高い」と、奄美の子たちを高く評価する。

 同部は今年度、大会や作品展に積極的に応募。初心者も少なくない同部だが、練習に熱心に取り組み、県高校書道展や県高校揮毫大会などで、複数人が上位賞を獲得するなどした。

 「練習が長続きしなかったが1時間、2時間と耐えられるようになった」と池田顧問。練習時には休憩を入れることもあるが、休憩なしでも集中力が続くなど部員たちは成長を見せていったという。また練習にも積極的になっていった。池田顧問は奄美の子どもについて「素直さがある」と語り、「それが学習面にも影響してほしい」と願う。

 同コンクールで入選した1年の林友里さんは、入部するまでは小学校時代に少し書道を経験していた程度の書道歴だった。「書く時には一生懸命だが、遊ぶ時はワーワーととても楽しい」と部について林さん。「受賞はびっくりで、『自分が』という感じでうれしかった。今に満足せずもっと上手になり、いつも賞をとれるようになりたい」。

 2年の徳田李野部長は「部はオン・オフがしっかりしている。オフの時には仲良く楽しく、上下関係がいい感じ」と話す。

 池田顧問は「新年度は全国の中でも上位レベルに挑戦していきたい。賞が生徒たちの今後の自信になってくれたら」と語った。