奄美シマ唄日本一大会

シマ唄大賞を受賞した前山さん

シマ唄大賞は前山真吾さん(名瀬)
グランプリは森永あすかさん受賞

 日本民謡フェスティバルへの登竜門で九州大会予選となる「奄美シマ唄日本一大会」(日本民謡協会奄美連合員会主催)が27日、奄美市名瀬の名瀬公民館であった。奄美大島、喜界島、徳之島の各支部に所属する唄者64人が出場。大会の最高賞となるシマ唄大賞には前山真吾さん(名瀬)、グランプリには森永あすかさん(山ゆり会)が輝いた。

 大会出場者は青年部17人、壮年部11人、中年部18人、高年部18人が参加。部門ごとに優勝者を決定し、4部門23人が入賞した。

 同大会では上位入賞者が4月に熊本県で行われる九州大会に出場。グランプリを受賞した森永さんは、来年の日本民謡フェスティバルへの出場が決まっている。また、最高賞となるシマ唄大賞は島唄を唄いこなせるほか、島唄に関わる活動などが認められることが条件となっており、今年は前山さんが受賞した。

 審査員長を務めた築地俊造さんは「聴かせる唄に集中しすぎている。悪いことではないが、自分にあった唄があるはずだから、流行のものではなく、自分の好きな唄、唄いたい唄を選択してほしい」とアドバイスした。

 各部門の入賞者は次の通り。(敬称略)

 【青年部】①〈グランプリ受賞〉森永あすか(山ゆり会)「嘉徳なべ加那」②辻美里(あやまる会)「請くま慢女」③平田まりな(あやまる会)「嘉徳なべ加那」④界眞子(喜界)「むちゃ加那」⑤岡美里(喜界)「塩道長浜」⑥長井舞(北大島)「嘉徳なべ加那」

 【壮年部】①〈シマ唄大賞〉前山真吾(名瀬)「嘉徳なべ加那」②朝木綿子(山ゆり会)「嘉徳なべ加那」③與優華(山ゆり会)「あまぐるみ」④栄洋子(北大島)「嘉徳なべ加那」

 【中年部】①福田のり子(瀬戸内)「しゅんかねくわ」②福山幸司(北大島)「徳之島節」③上原京子(瀬戸内)「徳之島節」④平田久代(名瀬)「いまぬかざくも」⑤平久美(北大島)「あまぐるみ」⑥荒田スミ子(ルリカケス会)「嘉徳なべ加那」

 【高年部】①村山美智子(山ゆり会)「いまぬかざくも」②藤山ヨシ子(ルリカケス会)「ようかな節」③村田頼子(ルリカケス会)「いきょーれ節」④嘉川敏子(瀬戸内)「いまぬかざくも」⑤佐藤隆幸(名瀬)「くるだんど節」⑥勝六津江(山ゆり会)「長雲」

 【新人賞】古澤奈那美(瀬戸内)「いきょーれ節」