奄美ネコ問題ネット

活動内容などを説明する奄美ネコ問題ネットワーク

ノネコ問題で窓口一本化
捨てネコ防止訴え、行政と連携も

 昨年11月に設立した奄美ネコ問題ネットワーク(ACN、久野優子代表)は28日、奄美市名瀬の県大島支庁で会見を開いた。異動時期で捨てネコが増加する3月から、捨てネコ防止を呼びかけるコマーシャルによる啓発など本格的に活動を実施。久野代表は「ノネコと飼い猫飼養を切り離して考えている住民に、問題の深刻さが伝わるよう、周知啓発活動に努めたい」と意気込んでいる。

 ノネコ問題に関してこれまで、各民間団体が独自で活動することで行政などと連携できなかったことから、ACNは奄美猫部、NPO法人奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会の3団体のほか、活動に賛同する個人などを中心に構成する。

 ノネコを山林から排除するための啓発など活動目標に据え、住民への周知・啓発として講演会や出前講座、イベントを実施するほか、行政に対して捕獲したノネコの収容施設など提言やノネコ情報の共有、意見交換などを行う。第一弾として23日から、島内コミュニティーエフエムで捨てネコ防止コマーシャルを流している。

 久野代表は「生態系を壊しているノネコの原因は人間が作った。特定の人だけでなく、みんなで考えないといけない」と強調。野鳥の会の鳥飼久裕会長も「民間窓口が一本化することで、行政と連携もしやすくなる。一緒に問題に取り組むことで、対策が進めば」と期待を寄せている。

 ACNの活動などに関する問い合わせは℡0997・58・7000(奄美猫部・久野さん)まで。