「また縁起を」。リオ五輪代表の切符を手に徳之島合宿入りした福士加代子(ワコール)=13日、徳之島空港で
【徳之島】リオデジャネイロ五輪女子マラソン代表に決まった福士加代子選手(34)=ワコール=と永山忠幸監督らスタッフ含む5人が13日、五輪への特別合宿で徳之島入り。大久幸助天城町長らが花束や特産品で祝福し「幸運な島から金メダル」などと激励。福士選手は「また縁起を担いで練習を」と意欲を示した。
ワコール女子陸上競技部は同島合宿の常連チームの1つ。福士選手個人は、北京五輪(1万㍍11位)の年の2008年に同島初合宿に参加。2回目は昨年12月22日~1月6日にかけて越年合宿。そして同月31日の第35回大阪国際女子マラソンでは2時間22分17分のタイムで優勝。04年アテネ五輪(1万㍍)以降、連続4大会目の出場となるリオ五輪に向けては、悲願のマラソン代表枠を勝ち取った。
過去に高橋尚子(00年シドニー五輪金)や野口みずき(04年アテネ五輪金)らも合宿で降り立った徳之島空港では、天城町当局や観光連盟など関係者が〝3個目〟に期待する「世界一を目指して頑張れ」などの横断幕を掲げて歓迎した。
大久町長はあいさつで「幸運な島から金メダルをつかみ取って欲しい。大変誇りに思っており、島のみんなでテレビにかじりついて応援をしたい」。関係団体を含め黒糖や黒糖焼酎、タンカンジュースなど地元特産品も贈って励ました。
永山監督(56)は「8月14日(リオ五輪)に向けてやるべきことをやって、ケガもなくスタート地点に立てれば世界と勝負できる。(今季合宿の)1月3日には闘牛大会を見せていただいた。あの闘争心を胸に秘めて、もう一度世界の舞台で大きく羽ばたかせたい。応援をお願いします」。
福士選手も「大阪国際女子での優勝も、ここにきたから良かった。また縁起を担いできょうから練習をし、8月14日にまた頑張れるようにしたい」と抱負を述べた。合宿は23日までの予定。