天城町に修繕費3千万円

天城町に修繕費助成決定書を授与したB&G財団の菅原悟志専務理事(左)=13日、同町役場

B&G財団決定、授与
体育館「有効に活用」と評価

 【徳之島】公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G財団、東京都港区、梶田功会長)は13日、天城町B&G海洋センター体育館=町総合運動公園内=の修繕費助成3千万円の決定書を同町に授与した。日ごろの活用が高く評価され、町側は財政支援に感謝した。

 同町B&G海洋センター(プール・体育館・艇庫施設)は同財団が1987年に約3億9千万円を投じて建設後、90年に町側に無償譲渡した。幅広い世代の地域住民たちのスポーツ振興・健康づくりの拠点として活用されている。

 今回の修繕は、築約30年を経た体育館施設の老朽化や塩害に伴う屋根の腐食(雨漏り)などに対応するため、屋根や内外壁を全面的に改修するもの。町側は助成金と町財源合わせ約5527万円を投じ今月中に着工、12月完成を目指す。

 同財団は、全国のB&G海洋センターを対象に、施設の修繕や機能向上などに必要な経費を助成している。16年度は21道県の36市町村(37施設)に総額5億6240万円の交付を決定。うち助成1千万円超の自治体には決定書授与式を開いている。

 天城町授与式にはB&G財団の菅原悟志専務理事が来島。菅原専務理事は「(同町は)地域の子どもからお年寄りまで非常に有効に活用されている。修繕することで、町保健センターや包括支援センターと連携した健康づくり教室、スポーツ少年団指導者の研修なども含め一層の利用向上が期待できる」と評価した。

 大久幸助町長は、過去の助成にも感謝しながら「われわれ町だけで財政的に厳しい中、非常にありがたい」と感謝していた。