スモモ、目ぞろい会

2016年産奄美プラムの目ぞろい会が行われた(26日、大和村湯湾釜選果場)

適期収穫の目安確認
選果場での集出荷30日から

 2016年産奄美プラム(スモモ)の目ぞろい会が26日、大和村の湯湾釜選果場であり、村内の農家ら約50人が出席した。収穫目安となる着色の見分け方などが説明された。今期、JAあまみ大島事業本部の奄美産スモモの共販目標は20㌧(大和村15・3㌧、名瀬3・7㌧、龍郷0・9㌧、住用0・1㌧)。島内の各選果場での集出荷は30日からを予定している。

 JA担当職員らが、適期収穫の目安となる七分着色、選果場持ち込みの最低基準となるMサイズ(35㍉~40㍉)の大きさなどを、区別されたサンプルをもとに説明。昨年にミカンコミバエ侵入・発生したことを受け、今年度産に関して▽落下した果実は50㌢以上穴を掘って埋めるか、ゴミ袋に入れて廃棄するなどの適正処理▽収穫終了後、来年に向けた樹勢回復のための施肥―などが呼びかけられた。

 村産業振興課によると、大和村の昨年産奄美プラムの生産量は約40㌧、今年は35㌧を見込んでいるという。同課・仁添徳人課長補佐は「ミカンコミバエの侵入、生産量も減少しそうだが、多くの農家の目ぞろい会への参加を見て、出荷への強い気持ちを感じた。今からまた、実が熟れてくる。ミバエの発生を抑えられるよう、農家のみなさんと一緒に取り組んでいきたい」と話した。

 大棚集落でスモモを生産している50代の男性は「防除作業の効果が続いていて安心している部分もあるが、まだミバエ発生の可能性は残されている。早く本来の状態に戻ってほしい」と語った。

 30日に開始される各選果場での集出荷は、6月以降連日行われる予定。