ウニ漁解禁前にパトロール

大浜で漁をしていた人に声をかけ、漁獲物などを確認

監視強化を徹底
名瀬漁業集落

 名瀬地区漁業集落(徳永正士代表)は6日、シラヒゲウニ漁の解禁を前に奄美海上保安部と合同で海の密漁監視パトロールを行った。この日は大潮だったこともあり、貝採りなどを行う人の姿も多数確認。ウニ密漁はなかったものの、同集落など関係者らは今後も、解禁日までの監視強化を徹底するとしている。

 同種を含むウニ類は県が各漁協に免許している「漁業権」に含まれることから、組合員以外は了解なく採ることが禁じられている。そのため、勝手に採ったり、漁業操業の妨害を行うと、漁業権の侵害となり、法令で罰せられることになる。

 パトロールは奄美市名瀬の大浜と芦花部、小湊などで実施。大浜には同集落から約20人と海上保安部職員2人が参加し、大浜で漁などを行っていた人々に声をかけ、漁獲物の確認などを行った。

 今年のウニ漁の解禁は7月1日から8月31日までと、例年より1カ月短くなっている。同集落事務局の且博文さんは「今回はウニを採っていた人はいなかったが、許可証を持っていないのに対象となる貝(サザエ、トビンニャ、トコブシ)を採っていた人はいた。パトロールでは注意とともに、許可証を取ってくださいという呼びかけもしている」とし、今後も大潮の日を目途に定期的にパトロールを行うとした。