ティダの環市

「NPO法人ティダの環」の活動拠点の場にティダ館が開設、オープン記念「第12回ティダの環市」が開かれ、様々な商品が並んだ

地場産野菜、加工品販売
オープン記念催事にぎわう

 NPO法人奄美ティダの環(平田暉子代表、会員59人)は18日、このほど開設した「ティダ館」(奄美市名瀬小浜町31―2)で、オープン記念の「第12回ティダの環市」を開いた。地場野菜や農産物加工品、工芸品などの様々な商品を買い求め、多くの人が訪れ、会場はにぎわいを見せた。

 同NPOでは「女性の知恵と活力で地域おこし」をテーマに、衣・食・住(農)三つの専門グループに分かれ、それぞれブランド野菜の生産、農産物加工や工芸品などの製作にあたり、定期的な発表の場として、これまで「ティダの環市」を開催してきた。同館オープンを機に、会員らは自分たちの製作品などが常時置かれることになり、情報発信拠点としても、期待を寄せている。

 館内にはA班(衣)が作った紬・籐製品、藍染め品など。屋外に設置されたテーブルには、屋仁集落で作られる「ターマン」(タイモ)
のおやき、バンジロウジャムなどC班(食)が加工した商品が並び、向かい敷地ではターマンのほか、ニガウリ、カボチャ、ナス、島ウリなど採れたての地元産の野菜などが販売され、食品関係商品の多くが完売したという。

 このほか、大和村産の奄美プラム(スモモ)、島内協力店からの出品商品も人気を集めた。

 龍郷町秋名で野菜などを栽培している成海博文さん(65)は「(ティダ館の開設で)農家の人が作ったものが、なるべく無駄にならずに、消費者に出せることはありがたい。また、自身としても農家と、こういった場との間をつなぐ活動などもできたら」と話していた。