奄美高校企画商品

龍郷町ビッグⅡの店内で商品のPRをした奄美高校生徒ら

タンカン・グアバのリキュール
店頭販売スタート

 奄美高校商業科・情報処理科の生徒によるチャレンジショップの販売実習が24日、奄美市や龍郷町であった。同校企画商品「スウィートネスハイスクール」で企画した「タンカン」と「グアバ」のリキュールを店内でPR。来店者に商品を紹介したり、購入者に笑顔でお礼を伝える姿が見られた。

 今回初めての販売となったリキュールは昨年度卒業した生徒による「20代女性をターゲットに、奄美のフルーツを使ったリキュール」という企画を基に龍郷町の奄美大島酒造㈱製造工場で製造されたもの。生徒たちもビン詰作業やラベル貼りなどの作業に参加。製造本数は各2千本で、お酒を扱う島内の店舗や東京などで販売するほか、奄美市のふるさと納税返礼品としても使用されるという。

 この日は奄美市名瀬のやっちゃばや龍郷町のビッグⅡ、ま~さん市場の3店舗で販売スタート。商業科と情報処理科の3年生14人が3グループに分かれ、店内でのPR活動に取り組んだ。

 高校生の企画商品だが、販売するのはお酒。実際に飲むことが出来ないため、味の説明などPRに苦労する場面も。一方で、買い物客から「何を売っているの?」と興味深く声をかけてもらうと、「私たちが作りました」と笑顔で説明する姿が見られた。

 生徒たちの販売に同行した有村商事㈱の星川佳彦営業課長は「グアバのリキュールについては、作るのが初めてのもの。タンカンは皮の風味も感じることが出来る浸透酒、グアバは果汁のブレンドで作っており、ストレートはもちろん、炭酸で割るなどいろいろな飲み方を楽しめる」と語った。

 ビッグⅡでPR活動に取り組んだ山田汐音さん(情報処理科)と進海都君(商業科)は「(飲めない分)自分たちが伝えられることが少なく難しかったけれど、手に取って、買ってもらえた瞬間はうれしかった」「本土にいる先輩たちに、島の特産品を使ったお酒を飲んでもらうことで、島の味を忘れないでいてほしい」と語った。