役勝エコロードに昇降階段

このほど完成した役勝エコロード昇降階段

豊かな自然、気軽に堪能
奄美市住用町・観光プロジェクト事業

 「森と水のまち住用観光プロジェクト事業」の一環として、奄美市が住用町役勝の市道三川線沿い(旧県道・通称役勝エコロード)で整備を行っていた昇降階段と観光看板の完成イベントが26日、同所で行われた。奄美の世界自然遺産登録に向けた取り組みが進むなか、同町の豊かな自然を観光資源として活用し、島の観光振興に役立てる狙い。気軽に近寄れて、島の豊かな自然を堪能できるスポットとして観光客にも好まれそう。

 市道から川辺へ安全に降りられる「昇降階段」は昨年度の繰り越し事業でこのほど完成。事業費約2400万円で役勝エコロード沿いに2カ所整備。またエコロードを含む町内8カ所に石積風の観光地誘導看板も整備された。

 同日の完成イベントには役勝集落民や、町青年団、NPOすみようヤムラランド、住用支所職員など約30人が参加。実際に昇降階段を使って川辺に降り、リュウキュウアユなど住用川の生き物の生態についてマングローブパークの寿浩義支配人から学んだ。

 その後はエコロードを散策。森林浴を楽しみつつ周辺のゴミを拾い、環境美化に努めた。

 参加者からは「車で通るだけでは気づかなかったが、歩いてみると本当に自然豊かで気持ちがいい。地域住民の散策コースとしても最適」、「川辺まで降りやすくなって、生き物なども身近に観察できるのでは」、「孫を連れて来たい」など好意的な意見が聞かれた。