屋仁集落で「六月燈」

笠利町の屋仁集落で開催された「六月燈」。力の入った出し物に笑顔の参加者

熱のこもった出し物、抽選会も
集落が活気づく

 奄美市笠利町屋仁集落の恒例行事「六月燈」が23日夜、同集落の地区振興センターであった。集落民や出身者にとって八月踊りなどと並び、年に一度の一大イベント。会場には出店が設けられ、ビールや団子など片手に、班ごとによる熱のこもった出し物や抽選会など楽しんだ。

 奄美市の一集落1ブランドにも認定されているタァマンを軸とした地域活性化の取り組みなどが注目されている屋仁集落。過去には島内有数の稲作地帯で知られ、集落の「六月燈」はまさに〝五穀豊穣〟を祈る行事として受け継がれてきたもの。

 参加者らによると、六月燈は集落民最大の『熱愛行事』。6班に分かれて行う出し物にも〝熱愛ぶり〟が表れており、ダンスや歌など出演者は、この日のために取り組んだ練習の成果を存分に披露した。

 出店では、集落の大人たちの好物というボトゲ(オオベッコウガイ)をはじめ、団子や焼き鳥、カキ氷など販売されにぎわったほか、関係企業や農家などの協力による抽選会も盛り上がった。

 諏訪東区長(68)は「この立派な会場の設営も青・壮年団が中心となってやってくれたもので、天候に恵まれ本当に良かった。子どもからお年寄りまでみんなが一緒に楽しめ、島内外から出身者も多く駆けつけてくれて最高の行事。集落が活気づいた」と喜んでいた。