徳田町長ら現地視察

クルーズ船寄港地建設計画地を船上から視察した徳田町長ら

「町の方針変えない」
龍郷町 クルーズ船問題

 龍郷町芦徳集落におけるクルーズ船寄港地建設計画に関して受け入れを断念する方針を示していた徳田康光町長は27日、役場担当課長らとともに海上からの現地視察を行った。28日には芦徳集落住民を対象にした説明会や意見交換会を予定している。現地視察を終えた徳田町長は「昔から知っている場所だったが、改めて素晴らしいところだと感じた。自然と共存し、保護しながら龍郷町を発展させる計画を考えていきたい」と語った。

 同視察には徳田町長を始め、関係担当課長ら10人が参加。徳田町長らは龍郷集落の港を午後2時に出発し、1時間かけて計画案が出されている芦徳集落の北側の海岸線を巡り、周辺環境を船上から確認した。

 計画案の中で取り上げられていたアクティビティ施設予定の海岸や大型船が寄港する桟橋の設置付近では船の速度を落としてじっくり確認する場面も見られた。

 今回の視察について徳田町長は「もともと知らない場所ではなく、陸上からの視察は行ってきた。しかし、やはり海の上からも見ることは大事と思い実施した」と説明。徳田町長は19日の会見で受け入れ断念を表明しており、クルーズ船会社(ロイヤル・カリビアン社)には地元関係者を通じて報告しているという。「(クルーズ船会社からの)返事はまだない。今後、町の方針を変えるつもりはなく、この先新たな会社の話が出ても、地元の意見が大事だと思っているので、情報をオープンにしていきたい」とした。