関東伊仙町会総会・懇親会

関東伊仙町会総会であいさつに立つ勝光重会長

「情報交換で発展寄与」
積極協力呼びかけ

 【東京】第89回関東伊仙町会総会・懇親会が24日、品川区大井町総合区民会館「きゅりあん」で開催され約160人もの同郷者たちが集った。同会の総会は三部構成で、一部は講演会、二部総会、三部懇親会となっている。  

 一部の公演では川村学園女子大学名誉教授で、奄美沖縄・歌文化研究、法政大学沖縄文化研究所国内研究員の酒井正子氏が「私のであった徳之島~伊仙町アーカイブ・プロジェクトより」を、大型スクリーンを利用して歌がけや七月踊りの聞き取りの様子を発表。懐かしい画面に参加者の中には身を乗り出す人も。紹介した徳之島の島唄のDVDなどの資料は、伊仙町中央公民館図書室で観賞可能。

 総会であいさつに立った勝光重会長は、「私たちの心の中に島がある。島の発展に寄与するために双方で情報を交換し、知識・経験を注入していきたい。できることがあれば積極的に協力したい」と語った。

 また、大久保明伊仙町長は「伊仙町は、皆で伝統文化や集落、子育てをしていこうとする地域力がある。この5年間で児童数も増えている。小学校を統合せずに、集合住宅を建築して地方創生のモデルは徳之島といわれるようにしたい」と思いを伝え、「ふるさと貢献は、交流すること。そこで、新しい価値が生まれる。地方創生のトップランナーとして交流を」と参加者へ呼びかけた。

 ほかに中野壽朗関西伊仙町連合会会長、花岡正美東京奄美会幹事長、平山徳廣関東徳州会会長が来賓祝辞を述べた。

 懇親会では小野幸子さんが口開けの舞「祝い華」を披露、林延宏顧問が乾杯の音頭をとり、舞踊や島唄などで盛り上がり、ワイド節や六調などでお開きとなった。