徳州肉用牛共進会

徳之島3町の総合「グランドチャンピオン賞」を射止めた「こう」号と時山宏吉さん夫妻(左)

Gチャンプに「こう」号(伊仙町)
3町代表の24頭審査

 【徳之島】第4回徳之島肉用牛まつり・第15回徳州肉用牛共進会(徳之島肉用牛改良委員会主催)は24日午前、JAあまみ徳之島中央家畜市場(天城町三京)であった。3町代表の若雌第1部と2部を合わせ24頭が出品され厳正に審査。総合の「グランドチャンピオン賞」は第1部・第1席(最優秀賞)の「こう」号=伊仙町伊仙、時山宏吉さん(73)所有=が射止めた。

 先だって開かれた共進会には、各町内で選抜された優良繁殖牛が▽若雌第1部(12―16カ月齢)に16頭▽同第2部(17―23カ月齢)に8頭が出品された。全国和牛登録協会県支部の坂元真二事務局長を審査委員長に関係者6人が黒毛和種審査標準に基づき厳正に審査した。会場には一般農家らも多数訪れ、各町代表の優良牛群に熱い視線を送った。

 坂元事務局長は審査総評で「総体的には月齢に応じて体積のある牛、血統的にも華春福系統が多かった。体積を生かし非常に資質・品位の良い牛もいた。飼養管理では足腰の強さ、肥満防止の栄養管理も大切。1年1産を基本に徳之島全体のレベルアップを」などとアピール。

 時山さんは肉用牛飼養歴が約40年、初のグランドチャンピオン賞。「思いがけない賞でありうれしい。粗飼料は多めに(市販)濃厚飼料は少なめに与えつつ、牛の体をかいてあげたり手入れは欠かさない。現在6頭だが、年齢的に無理のない程度に増頭したい」。10月1日予定の県共進会に他選抜牛とともに出品する。

 午後からは第4回「畜魂祭」と「徳之島肉用牛祭り」(和牛肉販売・演芸・抽選会など)があった。

 入賞牛・出品者(敬称略)は次の通り。
 ▽第1部若雌 ①こう(伊仙町・時山宏吉)=グランドチャンピオン賞②さいり(天城町・松林保吉)③とくのしま(徳之島町・永吉輝彦)

 ▽第2部若雌 ①あつひめ(伊仙町・川畑れい子)②みなみ(徳之島町・森英路)③くみこ(天城町・貴島克仁)