島唄とピアノの競演で魅了

松元さんのピアノ演奏と唄者・界さんとの競演で観客を楽しませた

優美な情感表現
健寿大学 夏のオープンキャンパス

 2016年度奄美市生涯学習講座・健寿大学「夏のオープンキャンパス」が24日、同市名瀬長浜町の奄美文化センターホールであった。同市名瀬出身の鹿児島大学医学部生・松元陸さん(21)の奏でるピアノコンサートが開かれ、喜界高校3年・界=さかい=眞子さんの唄う島唄とのコラボレーションで観客を魅了した。

 ピアノの全国大会入賞歴を持つ松元さんと、来年、九州大会出場が決定している唄者の界さん。実力者通しの競演に注目が集まり、受講生ほか夏休み中の学生など約200人が来場した。

 松元さんはクラシックやポップスなど10曲を演奏。そのうち、競演は半年ぶりという界さんとは、島唄の「むちゃかな節」「糸くり節」「豊年節」「行きゅんにゃ加那」を披露した。 

 界さんの唄声とサンシンの音色に合わせ、ジャズ風にアレンジしたピアノ演奏で優美な情感を表現。また今年8月に開催された、「ピティナピアノコンペティション」でグランミューズ部門1位に輝いた演奏曲「ムジカ・ナラ」では、速いテンポの中にもクラシックの重厚性を見事に演奏。場内から大きな拍手が送られた。

 現在、鹿児島大学医学部4年生の松元さんは、学業専念のためしばらく音楽活動は控える意向だが、「また奄美で演奏する機会を楽しみにしたい」と語った。

 この日の講座では、名瀬徳洲会病院の平島修医師による医療講演「健康寿命をのばそう」もあった。