「ユイの島で結ぶ太鼓まつりIN徳之島」

群島初公演の「あくね毘沙門太鼓・響流」一行の演奏=27日、徳之島町文化会館
11月23日には「結成26年記念イベント」も計画している地元の「黒潮太鼓」

元気と感動を共有
4団体出演、満員の観客魅了

 【徳之島】国内外で活動する「あくね毘沙門太鼓・響流(コール)」(牧尾正臣代表)の奄美群島初公演となった「ユイの島で結ぶ太鼓まつりIN徳之島」(同実行委員会主催)が27日夜、徳之島町文化会館であった。徳之島の和太鼓集団「黒潮太鼓」との共演など友情出演を含め4集団が出演。魂を揺さぶる豪快なバチさばきの鼓動で満員の観客を魅了した。

 あくね毘沙門太鼓・響流は、地元「阿久根市をもっと元気にしたい」との熱い思いを持った仲間たちが集まって2000年結成した太鼓集団。「太鼓を通じて島の人たちと元気や感動の共有を」と奄美群島公演も模索、「まずは徳之島公演を成功させて結の絆をつなげたい」と計画した。

 同公演には、響流の牧尾代表と交流のある和太鼓集団「黒潮太鼓」(伊仙町、佐倉功一代表)、国内外で活躍する「野武士」(福岡県)、友情出演の中高生ら「結シアター手舞」(天城町、36人)を含めて計4団体約75人が協力した。

 ステージは、今年で結成26年の黒潮太鼓が荒波・荒磯・海風をダイナミックに表現した演奏で開演。結シアター手舞は昨年の第30回国民文化祭かごしま2015で演じた島口ミュージカルで築き継承する「やる気・自信・郷土愛」の豪快なアトラクション・ダンスを披露。地元でそれぞれに培われた音楽文化にそれぞれ大きな拍手が送られた。

 響流は、徳之島公演に向けて創った楽曲「敬天愛人」を含め、四方八方に音が響き渡る「響流」(仏教用語)の名の通り、心に響き流れる変化に富んだ研ぎ澄ました太鼓の音魂で魅了。「野武士」は、伝統文化・和太鼓音楽の概念にとらわれず独自のスタイルとアイデアを創出。刀をバチに持ち替え戦場を駆け巡る武士〝野武士〟を豪快に表現。

 最終ステージでは黒潮太鼓と響流の共演も披露し、心を結び合った。