約300人が参加したJAあまみ徳之島地区野菜部会総会=8月31日、伊仙町ほーらい館
【徳之島】JAあまみ徳之島地区野菜部会(窪田伸一会長、会員863人)の2016年度総会は31日、伊仙町ほーらい館であった。バレイショ・ブランド産地としての取り組みや「食の安心・安全」システムの推進、生産活動の強化などを重点にした16年度事業計画、窪田会長ら全員再任の役員選任案を含む全議案を承認した。
15年度の野菜類共販実績は、バレイショの3061㌧、7億3235万1千円を筆頭に▽実えんどう4・4㌧、1799万9千円▽かぼちゃ49㌧、1579万7千円―などの順に計7億8194万5千円となった。
総会には徳之島、伊仙両町会員ら関係者約300人が出席。窪田会長は、主要品目「赤土新ばれいしょ春一番」については1月の記録的寒波や病害(青枯れ病)などで減産を余儀なくされた半面、JAや県経済連と連携し「商系」(一般仲買い業者)を上回る共販単価の実現を評価。生産者・流通・消費者が知恵を出し合う食料自給率の向上、野菜部会の団結による組織力強化も呼び掛けた。
JA県経済連・野菜振興課が情勢報告。16年度のバレイショの全国的見通しでは、生産計画14万㌧を掲げる北海道が今回の台風10号の大雨被害によって、「調査中ながら約1万㌧の減産が予想される」。本県内産については3万5千㌧~3万6千㌧が見込まれるという。
16年度事業計画の重点実施事項の「生産活動の強化」には、単収向上への防風ネット助成(各品目対象約40%助成)も盛り込んだ。共販計画は、バレイショ301・5㌶、5620㌧、10億5040万円を筆頭に計11億1924万万円を掲げた。
引き続き「ばれいしょの粉状そうか病等対策について」をテーマに研修会があった。