連携強化で安全な島作り

水難事故における救助に関する覚書を締結する(右から)佐藤至部長、奥平三孝署長、森忠明消防長

奄美海保、沖永良部与論広域、沖永良部署が協定
水難事故・災害に備え

【沖永良部】奄美海上保安部(佐藤至部長)は12日、沖永良部与論地区広域事務組合(管理者・伊地知実利和泊町長)と消防に関する業務協定を調印し、さらに沖永良部警察署(奥平三孝署長)および同組合と水難事故における救助に関する覚書を締結した。今後、関係機関で合同訓練や研修などを行い、沿岸部での事故・災害に備える。

知名町の同組合会議室で開かれた調印式で伊地知町長は「離島では3者間の連携が重要になる。協定を機に、安心安全な島づくりに尽力して欲しい」とあいさつ。同組合によると、協定と覚書の締結で関係機関と情報を共有し、初動体制の確立が図られるという。

佐藤部長は「沿岸部で人命救助などが必要となった場合、奄美から直ちに駆け付けることは難しく、地元の警察、消防と連携体制が構築できたことは非常にありがたい」と話した。