路線バス運賃ワンコインでOK

10月からワンコインバスの実験運行を行う瀬戸内町(資料写真)

瀬戸内町、10月スタート
奄美大島側と加計呂麻で

瀬戸内町は10月1日から、町内路線バスの特定区間をワンコイン(100円)で利用できる「バス事業利用促進策」を試験的にスタートさせる。奄美大島側は瀬戸内海浜バス(合資会社瀬戸内タクシー運営)の古仁屋―西古見間、加計呂麻島側は加計呂麻バス(有)の瀬相―実久間で実施し、バスの乗車促進と利用動向の調査が目的。同町商工観光課は「町民の足として親しまれているバスの利用を喚起したい」としている。

同課によると、事業は県予算「廃止路線代替バス等維持費」を活用し、約600万円を計上。補助が適用される2路線の通常料金は、古仁屋―西古見間(路線長約40㌔)が1380円。瀬相―実久間(同約20㌔)が700円でそれぞれ料金の大幅低減となる。

対象は一般乗客で観光客も利用可能。2017年3月31日までの限定事業で期間中は乗客数や利用状況、乗客へのアンケート調査などを実施する予定。同町内で運行する公共交通機関への料金補助は初めてとなる。

町は利用増加の〝呼び水〟として意欲を見せ、事業所関係者は「普段の利用の多くは高齢者だが、西古見など各集落に足を運ぶきっかけになれば」(瀬戸内海浜バス)、「近年増えている入り込み客の利用につながってほしい」(加計呂麻バス)と効果に期待感を示した。
 問い合わせはTEL0997―72―1111(商工観光課)まで。