17日から一村記念スケッチコン作品展

「田中一村記念スケッチコンクール作品展」への来場を呼び掛ける一村記念美術館の花山さんと郷田さん

応募、中学生から倍近く増加
「故郷の再発見に」

県奄美パーク内の田中一村記念美術館は、第6回となる「田中一村記念スケッチコンクール作品展」を今月17日から来月2日まで開催する。今回のスケッチコンには群島内の小中学生から666点(前年度527点)の応募があり、特に中学生から倍近く(118点→201点)増えたのが特徴だ。

作品展は小学校、中学校の児童生徒がスケッチを通して奄美の自然の美しさに気づき、創作活動への興味や関心、豊かな情操を養うのが目的。公共の美術館としての図画工作、美術科の目標達成に関わる役割も果たしている。また、子どもたちが応募する作品展を開催することで多くの親族が訪れるなど美術館を身近に感じてもらう機会になるという。

応募者の半分を占めている入選者(入賞を含む)341人の作品展は午前9時から午後6時(最終日は午後4時まで)。同美術館の企画展示室で開催される。観覧料は無料。関連イベントとして一村記念美術館賞と優秀賞の受賞者(計12人)を対象にした表彰式が今月24日午後2時から作品展開催場所である。

同美術館の花山潤治学芸専門員と郷田杏里主事は「風景のほか生活の中の行事などをスケッチで描いており、故郷の再発見につながっている。小中学生の応募の増は関心の広がりを示しているのではないか。多くの人が来場してほしい」と呼び掛けている。

作品展の問い合わせは同美術館電話0997・55・2635まで。

田中一村記念スケッチコンクール入賞者は次の通り。(敬称略)

田中一村記念美術館賞=根釜保昴(田皆小2年)、飛永大維(朝日小4年)、葉棚愛子(天城小5年)、程内拓海(大川中3年)▽優秀賞=岩重羽音(西阿木名小1年)、重留啓秀(与論小2年)、喜禎あさひ(喜界小4年)、福林佑基(岡前小3年)、中村郁水(崎原小6年)、芋高みつ美(和泊小6年)、平田慎之介(朝日中2年)、永元小波(小宿中1年)