在沖縄米国総領事館による留学経験者講演会が大島高校で開かれた
在沖縄米国総領事館による留学経験者講演会が14日、奄美市名瀬の県立大島高校で開かれた。領事館職員や米国留学経験のある大学生ら3人が自身の経験談なども踏まえながら、英語学習のコツや、実際に英語を使ったり、留学した際の心構えなどを伝授。聴講した生徒らは英語や留学などに対する関心を深めていた。
講演は総合的な学習の時間(選択制)を活用し、1・2年生50人を対象に実施。領事館職員ら日常的に英語を活用している社会人としての立場で田里真紀子さんと、仲本利之さん、そして約10カ月間、米国留学を経験した沖縄大学生の島袋葵さんが講演した。
仲本さんは近年、国内を訪れる外国人観光客が急激に増えていることなど挙げ、「日本にいても今後ますます英語をはじめとした外国語を使用する機会が増えていく」と主張。本土と比べると外国人と接する機会が少ない奄美など離島でも、インターネットを活用すれば、実践的な英語力を高めることができるとし、実際におすすめのサイトなども紹介。例えば「英検2級」など目標を掲げることや、1日10分でも英語を学ぶこと。ラインやフェイスブックなどでも積極的に英語を使うことなどコツを伝えた。
島袋さんは米国留学の経験を通し、衣食住などの暮らし・文化など日本人学生の視点で気づいたことなど、スライド写真など見せながら紹介。島袋さん自身も、「分かるのに言えない。聞こえているのに返せない」という苦い経験があったとし、「例え片言であっても、言えば伝わるもの。大事なことは自分の英語に自信を持つことです」とアドバイスした。
沖縄米国総領事館・広報文化担当補佐官の田里さんは地域で英語の理解を広げるための「英語で朝活」をはじめとした領事館の活動などを紹介。「高校生のうちにやっておきたい英語の勉強は」との生徒からの質問には「洋楽など聴いて、できればその歌詞の意味を調べたりするのも、いいかもしれない」と助言した。
講演を聞いた同校2年の荒垣葵衣さん(17)は「3人の話を聞き、内にこもるのではなく、もっと『ガツガツ』というか、海外ではやっぱり積極性が必要なんだと感じました」と話していた。