飼い猫ルールの順守を訴え

動物愛護週間に合わせて、ネコの適正飼養等を呼びかけるキャンペーンが奄美大島、徳之島内の4カ所で開かれた

動物愛護週間にキャンペーン

 「ペットは正しく飼いましょう」―。今月20日から26日の動物愛護週間に合わせて21日、世界自然遺産の候補地である奄美大島、徳之島で、ペットの適正飼養に関する啓発キャンペーンが開催された。奄美では主にペットのネコが野生化し、希少な保護生物を捕食するなど問題化しており、キャンペーン参加者はチラシなど配り、飼い猫ルールの順守を訴えた。

 動物愛護週間に合わせた同キャーペンは、奄美大島と徳之島それぞれのノイヌ・ノネコ対策検討会が主催し、奄美猫部、奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会、徳之島虹の会、クロウサギの里など関係団体も協力。20人余りが参加し、奄美市名瀬と瀬戸内町、徳之島町、伊仙町の計4カ所で同時開催した。

 このうち同市名瀬のタイヨー浦上店前では、参加者が買い物客らに対し、ペットの適正飼養をPRするパンフレットやチラシ、バッジなど配布。①室内飼い②不妊処置③所有者の明示(身元表示)―など、適正飼養をアピールした。

 参加した名瀬保健所の野田俊一衛生・環境室長は「世界自然遺産登録を目指す中で、奄美では特に飼い猫がノネコとなり希少野生生物を捕食することなどが問題となっている。ペットを飼う際は最後まで責任を持っていただくことをお願いしたい」と話していた。