徳之島ばれいしょブランド産地推進協

再申請への取り組みを決めた徳之島ばれいしょブランド産地推進協議会総会=28日、天城町

指定産地を再申請へ
共販向上へ「栽培指導強化を」

【徳之島】徳之島ばれいしょブランド産地推進協議会(会長・高岡秀規徳之島町長)の2016年度総会が28日、JAあまみ天城事業本部であった。12年5月のかごしまブランド産地指定から最終の5年目を迎え、同産地指定の維持・発展への再申請書・産地振興計画書案(JAあまみ)など全議案を承認。生産者代表からは「共販率向上のため栽培技術指導の徹底を」の要望もあった。

関係機関・団体や生産者代表ら関係者約25人が出席。高岡会長は「今期はサトウキビも豊作、子牛も高価格で安定、バレイショも価格が良いと予想。農協は共販率を上げ、自治体としっかりと連携して農家の立場に立った取り組みを」。JAあまみ徳之島地区野菜部会の窪田伸一会長は、一丸となった12年5月の3度目申請で実らせたブランド産地指定の苦難を振り返り「4年間培った技術で継続を勝ち取ろう」と呼びかけた。

協議では、同産地指定後の14年5月「徳之島赤土新ばれいしょ春一番」の商標登録を取得し、同JA徳之島・天城両事業本部と両園芸・野菜部会の統一的取り組みなど実績報告書案をまず承認。ブランド産地指定申請資料の振興方針には、徳之島ダムなど活用した「かん水技術の推進」。販売対策取り組みには町・JAトップらの市場・量販店PRのほか、新たに「JA女性部合同の中京地区量販店での販売促進活動」も計画。

申請時点の共販目標は計8200㌧(15年度実績計5567㌧)。再認定(指定)獲得へのスケジュールは▽11月18日、県へ再申請書提出▽同月下旬、かごしまブラント推進本部審査(現地)▽来年5月下旬、同推進本部会議(最終審査・鹿児島市内)など全5議案を承認した。

質疑で、生産者代表(ブランドマスター)からは「栽培技術講習会は年1回程度になり、参加者も(同顔の)限られた人ばかり。支部やグループ単位の(単収向上対策の)研修会を開くことが、農協の共販率向上にもつながる」。数年前までは実施していた優良栽培ほ場への視察研修なども例に、「末端まで届く取り組みを」と強く要望した。