徳之島高創立10周年

新たな飛躍を誓い合った徳之島高校創立10周年記念式典=5日、同校体育館

「文武両道」の伝統継ぐ
応援ソングの披露も

【徳之島】2006年4月に新設開校した県立徳之島高校(白石秀逸校長、生徒数319人)の創立10周年記念式典と記念講演会が5日、同校体育館であった。空手道の28年連続全国大会出場など伝統を継ぐ知・徳・体「文武両道」教育のさらなる推進に期待。生徒代表は伝統を継ぎ「子どもたちが慣れ親しみ、憧れを抱く徳高に」と決意を述べた。

同校は、県教委の「かごしま活力ある高校づくり計画」に基づき徳之島高校と徳之島農業高校を統合再編。旧徳之島高の普通科と旧徳之島農高の農業・生活情報系を引き継ぐ離島初の総合学科(生物生産・情報ビジネス・生活健康科学・文化教養の4系列)を併せ持った新設校。この10年間の卒業者数は約1100人。

式には全校生徒と来賓・保護者・同窓生など約420人が参加。白石校長は「徳之島高校という素晴らしいオーケストラで、素晴らしい人間の曲を奏でながら今日を迎えた。徳之島の発展の基礎が教育の振興にあることは変わらない。歴史と伝統をしっかり継承し、文武両道の新しい歴史を」と期待。

幸孝一PTA会長あいさつや県知事など祝辞(代読)に続き、同窓会の南有紀会長は「文武両道を目標に仲間とともに汗を流し、切磋琢磨する光景は、OBとして懐かしく誇らしい」。母校の教育振興基金の充実・発展を願い今年6月、同窓会「結心=ゆうしん=会」を立ち上げたことも報告した。

生徒代表「慶びのことば」で、生徒会長の川嶺咲さん(普通科2年生)は「次の20年、30年に向けて歴史と伝統を引き継ぎ、徳之島の子どもたちが、慣れ親しむ『故郷の徳高に進学したい』と憧れを抱くように、誇りをもって飛躍します」と決意を述べた。

講演会には、同校OBのシンガーソングライター禎一馬さん(34)=天城町出身、徳之島観光大使=と安田竜馬さん(29)=徳之島町出身=が登場。2人が作詞・作曲した「徳之島高校応援ソング『YOUR STORY』」も披露してプレゼント。後輩たちを沸かせた。