湖畔に上がって羽繕いしていた「オオヒシクイ」=17日正午すぎ、徳之島町諸田池
徳之島町、諸田池で悠然と
【徳之島】国指定天然記念物の珍鳥「オオヒシクイ」が1羽、徳之島町諸田の「諸田池」に飛来している。カモ科マガン属の最大種で、17日正午ごろ、水面を悠然と泳ぎ回っては湖畔の青草をついばみ時折、岸に上がってのっしのしっと歩く姿が確認された。
野鳥の観察・撮影を続けている元学校教諭指宿安夫さん(68)=同町亀津=が今月14日、今季の飛来を初確認していた。一昨年12月に亀津中学校沿いの「大瀬川」で1羽を確認して以来2年ぶり。「同一の個体が、再び渡りのルートを迷った可能性も。車内から観察するなど、刺激を与えないで見守って欲しい」と指宿さん。
オオヒシクイはユーラシア大陸北部で繁殖し、日本を含む東アジアや中央アジア、ヨーロッパなどで越冬するとされる。体長は90―100㌢、両翼を伸ばすと1・8㍍にも達する。コガモなどの数倍以上の巨体で、容易に見つけることができる。