和泊町で世界自然遺産トレイル

石橋川周辺を歩く参加者=和泊町=

島の魅力探す
現地歩き・ワークショップ

【沖永良部】奄美群島の自然や暮らしを歩きながら体感する「奄美世界自然遺産トレイル(仮称)」の現地歩き・ワークショップが17日、和泊町であった。九州自然歩道フォーラムの野元尚巳さんを講師に役場職員ら5人が参加。同町根折集落をスタート地点に約5㌔のコースを歩き、島の魅力となるポイントを探した。

この取り組みは、奄美・琉球の世界自然遺産登録を契機として群島各市町村で10㌔程度のコースを複数作り、それらを一つのロングトレイルとしてつなげようとするもの。今年度は、和泊町、知名町、奄美市住用町、伊仙町の4カ所でコース選定を行っている。

現地歩きでは、同町根折集落から玉城集落を通過し、石橋川に沿って太平洋を望める与和の浜までのコースを約2時間かけて散策。参加者は、集落の湧水や棚田、川で羽根を休める野鳥などを見ながら楽しんだ。 

その後、役場会議室でワークショップを開き、参加者から「地元の物を買える場所がコースにあると良い」「海を見ながら休憩できるとうれしい」「観光客が増加すれば、地元の人も島の良さに気づくのでは」などの意見が出た。 

講師の野元さんは「島の海は魅力。夜に灯台の明かりなどを頼って歩くのも情緒的で楽しい。また、風景を1人占めできることや交通渋滞がないなど観光客が少ないのはメリットでもある」と話した。