「世界で活躍 奄美の誇り」

奄美市栄誉賞を受賞した里、栄、永田の3氏=写真下段左から順=

栄、永田、里の3氏に奄美市民栄誉賞

第1回「奄美市栄誉賞」の贈呈式が21日夕、同市名瀬の集宴会施設であった。スポーツや芸能活動等で顕著な功績のあった個人・団体を称える目的で、同市が今年度初めて創設。日本レスリング協会強化本部長の栄和人氏(56)=笠利町出身=、車いすバスケでリオパラリンピックに出場した永田裕幸氏(32)=同=、第7回WBSC女子野球ワールドカップで5連覇し、最優秀選手賞も獲得した里綾実氏(26)=名瀬出身=の3氏が受賞した。

同栄誉賞は市制施行10周年を迎えた節目の今年、オリンピックや各世界大会で奄美出身者が出場し、活躍したことを機に創設。市民、国民に大きな感動と夢、明るい希望を与えるとともに、同市の名を国内外に高めた人たちの功績を称えることが目的。

贈呈式であいさつした朝山毅市長は「みなさんの活躍は奄美の誇り。3人の熱い思いと世界に立ち向かう姿こそが『島からでも夢は叶う』ことを体現し、未来を担う島の子たちの夢と希望につながっていくと期待している」などとあいさつ。3氏に表彰状と記念品が授与された。

表彰を受けた栄氏は「指導者として良い成績を残せたことに対し選手と関係者のみなさんに感謝したい」とお礼。「これからも東京五輪に向けて精一杯選手とともに頑張ります」。

永田氏は「賞は本当にうれしく思う。2020年はぜひメダルに手が届く試合をしていきたい」と東京パラリンピックに向けて抱負を述べた。

里氏も「野球を続けることで、このような素晴らしい賞をいただけることになり本当にうれしい。賞を誇りにこれからも力強いピッチングでプレーを続け、女子野球と奄美を世界に広げていけるよう頑張ります」と力強く語った。

同日は栄氏とともに来島していたレスリング女子五輪メダリストの吉田沙保里、登坂絵莉、土性沙羅の3選手らも出席。式後は受賞者や、五輪メダリストを囲んでの祝賀会も開かれた。