西郷を主役にした「結シアター手舞」のミュージカル(昨年11月、天城町)
NHK大河「西郷どん」
観光と町活性化を模索
【徳之島】天城町は25日、第1回「大河ドラマ『西郷=せご=どん』ロケ誘致協議会」(会長・大久幸助町長、11人)を役場で開催。明治維新150年に当たる2018年のNHK大河ドラマに「西郷どん」が決定したことに、「篤姫」以来の鹿児島ブームの再来を想定。72日間の西郷謫居=たっきょ=の史実のある天城町へのロケ誘致による観光と町の活性化を模索する。
県が先月25日に開いたNHK大河ドラマ「西郷どん」関係の観光担当者連絡会に同町も参加。ロケ誘致協の設置は情報収集と発信、ロケ誘致への条件調整などが目的。メンバーは、大久町長を筆頭に副町長や議会議長、教育長、役場関係課長、徳之島観光連盟会長、商工会同、文化協会同、ユイの館所長など11人で構成した。
「西郷どん」ロケ誘致の窓口は県観光課に一本化された。市町村担当者連絡会で天城町は、昨年の国民文化祭で町内の中高生ら「結シアター手舞」が西郷と島の人々との関わりを演じ好評を博した島口ミュージカルのDVDや、ユイの館の松村義則館長が書き下ろした「西郷南洲と徳之島」も提出し、ゆかりの地をアピールしている。
今後の活動予定には▽来年1月中=県知事、県観光課、県観光連盟、原口泉志学館大教授(時代考証担当)へのロケ誘致PR活動▽17年度=西郷上陸地と「西郷南洲公園」周辺の整備、西郷にまつわる講演会の開催、「西郷南洲と徳之島」の冊子発刊、西郷祭りの開催、結シアター手舞と「敬天愛人」の歌の活用―などを掲げた。