全集落対象に大和村議会報告会

議員と住民が村政課題等について意見交換した大和村議会の議会報告会(25日、湯湾釜公民館)

「議会がリーダーシップを」
人口減・防災対策など意見も

議会活性化に向けて取り組む大和村議会(勝山浩平議長、議員8人)の2016年度議会報告会が先月下旬から、村内全11集落を対象に10会場で実施されている。25日夜、8会場目となった湯湾釜公民館での報告会には議員6人、集落民19人が参加。人口減対策や交流人口拡大のための施策、防災対策、自主財源確保など様々な村の課題・政策について、議会と住民が意見を交わした。

冒頭の約15分、2015年度の決算委員会における審査の内容や村の財政状況、主要事業などについて議会側が説明した後、意見交換会を開始。

住民からは「大地震・津波などの災害の際、避難所に指定されている高台に雨、風を避けられるような簡易な建物などを整備してほしい」など防災に関してや、「LCC就航等で島内に観光客が増えている。村内にも魅力ある特産品、場所はたくさんある。一部の地域だけにとどめず、村全域に人を呼び込むような施策を講じてほしい」など観光振興に対する要望などがあった。

また湯湾釜と津名久間の山林での採石場計画も引き合いに、村内でそうした問題等が浮上した際、「議会がリーダーシップを発揮し住民をリードしてほしい」などの声もあった。

他にもフォレストポリスの老朽化が見られる施設の改修や機能の充実、村道の維持管理のあり方、全村的なふるさと納税制度の推進、自然栽培に対する理解の促進など様々な意見が寄せられた。

勝山議長は「住民のみなさんにとって議会がもっと分かりやすい。もっと期待に応えられる。そういう議会を目指している。今日いただいた意見は議会としてしっかりと取りまとめ、村当局の方へ一般質問など議会活動を通して要望していきたい」などと述べた。

議会報告会(議会と語る会)は議会改革の一環として2014年度に制定した「大和村議会基本条例」に基づき15年度から開催。今年度は、これまでに実施した湯湾釜を含む8会場合計で、全村民の1割以上に当たる165人が参加した。