関係者らがキビの束を圧搾機に投げ入れ操業が始まった=和泊町、南栄糖業=
沖永良部の南栄糖業
前年より3日早く生産量見込み約9万6千㌧
【沖永良部】南栄糖業(株)(芋高宗栄社長)の2016~17年期の製糖が1日、群島内大型製糖工場のトップを切り始まった。前年より3日早く、2年連続で12月初旬の操業開始となった。出発式で芋高社長は「今年度は天候に恵まれ糖度も非常に高く、12月1日の操業は当社創立から初めてのことになる。畑に1本のキビも残さず運んできて欲しい」と述べた。
今期生産量は、9万6068㌧(前期比9609㌧増)で、1989~90年期の11万4877㌧以来の9万㌧超えの見込み。
出発式には、農家や関係者ら100人ほどが参加。沖永良部サトウキビ生産対策本部の島元嗣本部長は「昨年は、雨の影響でハーベスターが苦労したが、今年は天気の良い日に少しでも刈り取りができて工場が止まらずに操業できるよう計画が立てられている。最善の注意を払い頑張って欲しい」とあいさつ。
沖永良部警察署による安全指導の後、参加者全員が「がんばろう三唱」で気勢を上げ、安全操業と増産を祈願。芋高社長や知名町の平安正盛町長、県沖永良部事務所の川﨑修所長らが、キビの束を圧搾機に投げ入れ今期の操業を開始した。
年内は26日まで原料を受け入れ、年明け5日から操業を再開。4月16日に終了予定。