165人で奄美第九

奄美文化センターで行われた「奄美第九2016」

力強い演奏と歌声で魅了
壮大なステージ

 「奄美第九2016」(同実行委員会主催)が11日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。奄美オーケストラによる管弦楽とこの日に向けて練習を重ねてきた合唱団など、総勢165人で奏でる壮大なステージ。今年も多くの人が来場し、美しい演奏と歌声の力強い響きに魅了された。

 ベートーヴェン作曲「交響曲第九番合唱付」(通称・第九)は、毎年、年末年始を中心に日本各地で演奏されている。奄美でも13年の奄美群島日本復帰60周年を記念した演奏会以降、毎年開催している。

 4楽章で構成される第九は、第1楽章からすべてを演奏すると1時間以上の楽曲となっている。例年披露しているのは合唱部分のある第4楽章のみ。それだけでも20分を超える楽曲だが、今年は第3楽章にも挑戦した。

 今年も国内外で活躍する阪本正彦さんが指揮を務め、長い期間をかけて練習。オーケストラ68人と、小学生から80歳代までのメンバーで構成する合唱団93人、そして東京から参加したソリスト4人も加わり、より壮大な演奏で来場者を魅了した。

 第九演奏の前には奄美出身で、現在、国内外の音楽大学に通う若手音楽家によるステージも。「(大学進学後)家族や友達の前で演奏するのは初めて」と笑顔を見せる場面もあった。